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花想い~笑顔広がるハレの日寿司~長崎県
2025.11.08

今月の「花想い~笑顔広がるハレの日寿司~」では、長崎県の郷土料理を中心に、冬の訪れを感じる温かな献立をご用意しました。寒さが深まる季節だからこそ、食卓に咲く笑顔と、心に灯るぬくもりを大切にしたい——そんな想いを込めています。
【献立】
・大村寿司
・長崎天ぷら
・豚の角煮
・キャベツの高菜和え
・すまし汁
・山茶花ゼリー
今月の主役料理「大村寿司」は、長崎県大村市に伝わる郷土の押し寿司。その歴史は約500年前、戦勝を祝う宴にまでさかのぼります。領民たちが浅い木箱に炊きたてのご飯を敷き、魚や野菜を重ねて押し寿司にしたのが始まりとされ、兵士たちは脇差で四角く切って食べたという逸話も残っています。
現在でも、大村寿司は「ハレの日」の料理として親しまれています。祝い事や祭り、仏事など、特別な日に家庭で作られることが多く、長崎の食文化を語るうえで欠かせない存在です。
冬の庭に静かに咲く山茶花は、「困難に打ち勝つ」という花言葉を持ちます。寒風にさらされながらも凛と咲く姿は、日々を前向きに過ごす私たちの背中をそっと押してくれそうです。食卓にも、そんな山茶花の力強く優しいエネルギーを添えました。
寒さが深まるこの季節、食卓に咲く小さな花のような料理たちが、皆さまの心をそっと温めてくれますように。
次回も、季節の移ろいとともに、心に残るひと皿をお届けします。