青根苑・最新ブログBlog

10年の時を積み重ね築き上げた絆

平成23年の青根苑開設から続いている苑内販売。今年で11年目を迎えます。
地元にある3商店の皆様が、交代で苑に訪問し売店を開いてくれるサービスです。
外出の機会が少ない入居者様にとって、お菓子や佃煮、ふりかけなど、嗜好品をご自身で選び買い物をするこのサービスは開設当初から好評で、皆様とても楽しみにされています。
しかし、現在は感染症対策の観点から、職員が入居者様に欲しいものを聞き取り、買い物を代行しています。
そんな中、職員が入居者様にお菓子を頼まれてどれを買おうか迷っていると、商店の方から、「〇〇さんなら甘いのが好きだからこれがいいのでは?」「〇〇さんは硬いものは苦手みたいですよ」など、職員へアドバイスして下さる姿を見かけることがありました。何気ないやりとりですが、普段から入居者様と、買い物を通して語り合い、触れ合って、入居者様ひとりひとりを理解し接して下さっていたのだと改めて実感し、とてもうれしく温かい気持ちになりました。
思い返すと、ただ買い物を楽しんで頂くだけでなく、好きなものや欲しいものを上手に聞き出して下さったり、買い物の途中でちょっとした世間話で盛り上がったりと、商店の皆様が、入居者様と深く関わり笑顔で溢れる苑内販売であったと鮮明に覚えています。
あの頃は、何でもない一瞬一瞬を、ただ当たり前のように過ぎていた日々が、今ではとても懐かしく本当に大切な時間だったのだと心から思います。
コロナ禍だからこそ気づけたこと、感じたこと、こうした想いをこれからも忘れずに、以前のように賑やかで活気溢れる苑内販売が、1日でも早く再開できる日を祈っています。
商店の皆様、長年にわたり、入居者様に寄り添い支え続けてきて下さり本当にありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。
介護支援専門員 水越江美